1. HOME
  2. 特集
  3. うるまワタクシプロジェクト第2期生_成果発表会開催されました

SPECIAL

特集

うるまワタクシプロジェクト第2期生_成果発表会開催されました

うるまの島しょ地域で始める小さなナリワイプロジェクト
今年度も実施しました!!

2020年度よりスタートした「うるまワタクシプロジェクト」は、うるま市島しょ地域と呼ばれている5つの島(平安座島・浜比嘉島・宮城島・伊計島・津堅島)を舞台した、伴走型の起業支援プログラムです。 ちなみに”ワタクシ”は、ウチナーグチ(沖縄のしまことば)で「へそくり」の意味。お小遣いも増えつつ、ワタクシならではの物語を紡ごうという、2つの想いが込められています。2020年度には6組、2021年度には7組の方々が、島しょ地域で新しい挑戦を始めています。

「うるまワタクシプロジェクト」は、島しょ地域の人口減少に伴う、就労環境や、空き家の増加を課題として捉え、島しょ地域への移住や定住を促すものとして立ち上げられた「しま・ひと・しごと未来づくり事業」で実施されています。

自分を見つめ、地域とつながる5ヶ月間の歩み

2021年10月からスタートした「うるまワタクシプロジェクト」2期生の取り組み。まずはオンラインでキックオフのイベントを開催。参加者がどんなことをしたいのか、それぞれが今の気持ちと新しい挑戦への思いを話す場となりました。
その後、ことばグラフィッカーの、ちょこさんによる「あなたインタビュー」。「参加者がなぜそのプロジェクトに挑戦したいのか」をインタビューを通して一人一人の思いを引き出し、可視化することで、わかりやすく整理していきました。そして、プロジェクト参加者と一緒に、津堅島をのぞく4つの島を、地域のキーマンとともにフィールドワークで巡りました。
その後は、個別の専門家と一緒に「道すじ」を探す伴走型支援へ移行。プロジェクトをよりブラッシュアップさせるために、必要なことを専門家も一緒になって考え、課題を解決したり、道すじを示すなど、5回にわたり、参加者がより具体的にプロジェクトを行動におこす手助けをしました。

いよいよ成果発表会!!

2022年2月21日(月)、うるまワタクシプロジェクト2期生による、プロジェクト成果発表会がオンラインで開催されました。まずは、このプロジェクトの主催である、うるま市企画政策課の玉城課長がご挨拶。「しま・ひと・しごと未来づくり事業」とは、島しょ地域の人口減少に伴う、就労環境や、空き家の増加を課題として捉え、島しょ地域への移住や定住を促すものとして立ち上げられたものです。島と関わりのある人が増えることで、しまの人たちの営みも、また島しょ地域に住みたい・関わりたいと願う人たちの双方によって、地域が活性化していくことを目的にしています。それでは、参加者の皆さんが、どのようなナリワイを目指したものなのか、ご案内しましょう。

 

島の野菜や薬草を活かし病氣にならない生き方をお届けするプロジェクト

家族で宮城島に住み「Plantasy」という名前で、菜食のケータリングを提供している池上高代さん&カールさん。プロジェクトを通して「人の役に立ちたい」と、島で昔から使われてきた薬草などを活用し、質の良い商品づくりに励んでいます。今回のプロジェクトでは、季節の薬草(ジェノバソース)を使った商品を開発。今後は、島で昔から食されてきた芋(キャッサバ)や、塩、島やさいの原種など、島しょ地域で採れる食材を活用して、さらに商品を提案する予定です。

一緒にお茶でもしませんか?島暮らし体験のきっかけづくりをお手伝いするプロジェクト

島での暮らしや農業がしたい、田舎で暮らしたいと考えている人に対して、うるま市島しょ地域への移住を考える前のきっかけづくり、情報共有の場づくりを目的にしたプロジェクト。「島体験の応援人」として、ブログや、リアルな場での情報を共有する機会を設け、移住についての情報発信や、空き家探しの仲介役、そしてゆくゆくは空き家の改修作業の手伝いまでフォローを目指したプロジェクトです。

「緩み」「繋がる」地域交流をプロデュースするプロジェクト

大阪出身の安藤早苗さん。平成18年に沖縄へ移住。看護師としてのキャリアを持ち、移住後は産婦人科ナース、児童デイサービスの立ち上げ、保育園の見守りサポート、診療内科の訪問介護、産前産後のケアなど、様々な分野で人の心と身体のケアに携わってきました。その傍ら、浜比嘉島の古民家を活用したレンタルスペース「くう企画」をオープン。自身が体調不良を経験したことから「生きる心と身体のホスピタリティ」をテーマに人と物の再生を目指すプロジェクトに取り組んでいます。

自然エネルギーをもっと身近に!「島の暮らしと自然エネルギー」プロジェクト

エネルギー会社での勤務経験を活かし、沖縄で、自然エネルギー普及を目指し、独立。2050年までの「カーボンニュートラル(脱炭素社会の実現)」の流れもあり、自然エネルギーを使用することで、温室効果ガスの削減だけでなく、遊休地の活用や、経済の循環、台風時などの非常用電源の確保など、自然エネルギーの普及は、地方にこそメリットがあると考えています。プロジェクトを進めるためには、地域で暮らす方々の理解が必要不可欠。そのため「再エネをカジュアルに、再エネのワタクシ化」を目的に、まずは自然エネルギーを身近に感じ、そのメリットを多くの人に知ってもらうためのプロジェクトがスタートしました。

歩くと出逢える「島の体験マップをつくろう」島しょ地域ほろほろプロジェクト

旅と仕事を両立させた暮らしを営んでいた櫻木さんと、沖縄出身の玉城さん。ふたりとも島しょ地域の魅力にひけつけられ、宮城島と平安座島に移住しました。自分たちが感じた島の魅力を、島に訪れた人たちにも伝えたいと、島しょ地域のマップづくりに取り組んでいます。それらのマップを、島の魅力がつまった商品とセットにし、島でのモノづくりや、島の暮らしの背景がわかるギフトボックスとしての展開を目指しています。また、子連れでワーケーションする方々を対象にした企画なども視野に入れています。

生産者の人柄に惚れて作る「ぬちぐすい」料理プロジェクト

フランス料理に長年携わり、現在は飲食店の商品開発、調理工程オペレーションなどのコンサルタントや、ケータリングなど、「L’origine」という屋号でに活動している角谷さん。「L’origine」とは原点という意味。沖縄食材を使用した「ぬちぐすい」の料理で、心と身体を安定させることを目指しています。島の魅力的な食材だけでなく、島のお母さんが作るからこそ生まれる味わいの深さなど、「食」と「作り手」の関連性にも気付き、プロジェクトでは、生産者を交えた料理教室も展開しています。

「食」+「音楽」で活気溢れる津堅島を取り戻すプロジェクト

津堅島は、うるま市の島しょ地域のなかでも唯一の有人離島。人口300人ほどの島で、糖度が高く生で食せる人参が特産です。「神谷荘」は津堅島で40年以上民宿を営み、宿泊、食堂、三線体験やマリンスポーツなどのサービスを提供してきました。世代交代に伴い、新しいサービスコンテンツとして、ハンドメイドギフトの開発、音楽生配信サービス、農業や特産品の開発、フォトウエディング企画などを通して、津堅島の活性化に取り組んでいます。

 

「うるまワタクシプロジェクト」では、プロジェクトに取り組む皆さんの活動を引き続き応援していきます。島しょ地域で広がる「小さなナリワイ」が、次第にたくさんの人を巻き込み、島の魅力をさらに広げる大きな変化に繋がればと思っています。「うるまワタクシプロジェクト」第2期生の成果報告は下記のYouTubeへのリンクからも詳しくご覧いただけます。