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【1期生活動レポ】芭蕉布のもったいない!「ウバサガラー」の活用検討


春日清子さん

沖縄県うるま市出身。東京と平安座島を行き来しながら、照間の『芭蕉布こもれび工房』で、芭蕉布作家の姉と一緒に活動。自分たちで育てた糸芭蕉を原材料に芭蕉布を仕立て、作品として販売している。「うるまワタクシプロジェクト」1期生。芭蕉布の製作工程で、本来は廃棄されてしまう「ウバサガラー」を活用した商品開発に取り組む。
jyakujyaku(じゃくじゃく)

 

2021年度は、新たにどんな事にチャレンジしましたか?

芭蕉布用の糸を作る際にでる副産物「ウバサガラー」という繊維を使って、バッグや草履、アクセサリーなどを作っています。今年は、自社ネットショップにてウバサガラー製品の販売をスタートさせました。夏には、銀座わしたショップで芭蕉布の展示を行ないました。その際、ウバサガラー製品も少し展示させていただき、販売にもつながりました。秋には京都の画廊での「うちなー手仕事展」というイベントに参加し、ここでもウバサガラーを展示しました。芭蕉布に比べてウバサガラーの知名度はまだまだなので、お客様に知っていただく良い機会になりました。

新たなチャレンジに向けて大変だったことは何でしたか?

どうすればウバサガラーの良さを活かすことができるか。商品製作の際、かなり試行錯誤を重ねました。外部の方にウバサガラーと毛糸を掛け合わせた製品製作を依頼したのですが、私自身編みものに関しての知識が乏しいので、作り手の方に適切な指示を出せませんでした。また、材料作り、企画、製作、営業、販売などの仕事を一人でこなさなくてはならないので、最初の頃はいっぱいいっぱいでした。

問題を解決するためにどんなチャレンジをしましたか?

編みものに関しては、ネットや本などで情報を仕入れ、編み物の知識豊富な人に製作をお願いしました。製作以外の業務に関しては、ワタクシプロジェクトの仲間に相談して、興味を持ってくれそうな人を紹介してもらいました。やる気のある方なのでとても心強いです。

島嶼地域で活動するにあたり、心の支えになったことはなんですか?

「うるまワタクシプロジェクト」の仲間との交流が続いており、助けられたことが何度もあります。また、島の三線同好会やウスデークに参加し、交流を通して親しくなっています。いつも楽しい時間を共有できて嬉しいです。それから、島の自然にはいつも感動しています。ここにしかない気や匂い、パワーを与えてくれます。

次にチャレンジしたい目標があれば教えてください

今後は、糸芭蕉という植物の可能性を引き出して紹介していきたいと考えています。5月の連休には、京都のギャラリーで糸芭蕉をテーマにした展示会を企画しています。芭蕉布・ウバサガラー・芭蕉染め、芭蕉紙など、糸芭蕉で作るモノをたくさん紹介したいと考えています。その他にも、6月〜8月に銀座わしたショップ、6月末に京都で展示会を予定しています。

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